記事一覧

「ザ・マーダー」&「ドン底女子のハッピー・スキャンダル」観ました!

11月2日にDVDが発売された「ザ・マーダー」と「ドン底女子のハッピースキャンダル」観ましたので感想をば…。

ファイル 47-1.jpg
まず「ザ・マーダー」の方から。

ある日レイ・リオッタ演じる刑事ジャックの管轄で殺人事件が起こる。被害者の女性の舌は切り傷で十字架が描かれ、体内には結婚指輪を埋め込まれているという異常な手口な上に、なんと彼女はジャックと過去に交際したことのある女性だった。そして同じ手口の殺人事件が立て続けに起こるが、いずれの被害者もジャックと過去に関係を持った女性たちで、中には一度しか関係を持ったことのない当事者しか知り得ない女性も含まれていた。果たして犯人の目的は…?というストーリー。

クリスチャンは異常な連続殺人事件解決のために乗り込んできたFBI捜査官ブコビッチ役で主役レイ・リオッタを嫌味全開で尋問するも事件解決には尽力しているという憎まれ役。耳付近の髪にちょっと白髪が混じっているのが、「ああクリスチャンも素敵な中年になったのね」と思わせるナイスポイントでルックスも良好。…なんですけど、出番は多いものの主役に対して嫌味全開という以外は目立った活躍がなくちょっとファンとしては消化不良気味。

作品自体の感想としては、初めから犯人が明かされている系のサスペンスミステリーだったので犯人の動機と目的が見所なのですが、それ以上に主役の女性遍歴のすごさに目が行ってしまう…。リスト化しないといけないほど人数がいるってどんだけじゃとツッコミを入れてしまいました。しかも被害者たちはほぼとばっちりで殺されたも同然だったために、主役への嫌悪感が半端なかったり。
主役と犯人の関係は割とすぐ察しがつくのですが、目的は終盤まで謎なので結構ドキドキさせられました。が、若干ネタバレになりますが犯人の目的は主役の妻の妊娠に関係することなんですけど、その妊娠が判明するのって映画序盤で妻が内緒でこっそり産婦人科へ行くというシーンだったと思うのですが、犯人はその前から最初の被害者に手を出しちゃってるので、ちょっとそこが気になりました。

ファイル 47-2.jpg
続いては「ドン底女子のハッピー・スキャンダル」。
明らかにナメ腐った邦題と、ドキドキラブコメ感満載のジャケットデザインから恋愛モノ、もしくはクリスチャンがハーレム状態に陥るウハウハムービーかと思いきや…、コメディであるのには間違いはないものの恋愛要素はなんと女性同士というレズビアンものでござました…!

徴兵で神父と一部例外を除いて男性がいなくなり、女性だけになってしまった村を立て直そうとするエヴァ・ロンゴリア演じるロサルバ。初めはドタバタで上手くいかないものの、ようやく住民たちと団結し村がまとまり始めた時、女性だけの村があるという噂を聞きつけた男性記者ゴードンが現れて…というストーリー。

クリスチャンは女性だけの村を訪れる記者ゴードン役。必然的にハーレム状態の役なのですが、なんとこの役大変ストイック。てっきりエヴァ・ロンゴリアと恋に落ちるのかと思いきやそんなことはなく、なんと他の女性たちとも特に色恋沙汰もないまま取材を終えて村を去っていくといういろんな意味で残念な役柄でした。序盤から頻繁に登場していた割に、実際村を訪れてやってきたウハウハシーンは「汚いし洗いたいから服脱いで!」とパンツ一丁にされた際に、久々に生の男性を見た村の女性たちに囲まれるというシーンだけという…。非常に中途半端な役ではあったものの、クリスチャンの容姿に関しては◎。短めの髪に濃い目の無精髭、そしてパンツ一丁になった際のガチムチ体型の披露と、ファンにはある意味たまらん作品でした。

肝心の内容については、電球が自分で取り換えられないなど男性に依存して生きてきたという女性たちの描写が大袈裟ではあるものの、村の再建のために斜め上のアイデアで村を再建していくドタバタ劇はおもしろかったです。結末も綺麗に終わるのですが、前述の通りクリスチャン演じるゴードンが序盤から出ていた割に、村を訪れて取材して帰ってその後音沙汰なしという実に中途半端な役だったので、別に前面に押し出すほどの要素じゃないよなとちょっと違和感を感じました。村と主役ロサルバに関してはゴードンの訪問より、ケイト・デル・カスティーリョ演じる女男クレオチルデの登場の方が衝撃的なので、こっちの方がもっと推されるべきなのになぁ…。

ちなみに今作はここ数年のクリスチャンDVDスルー作品としては久々に日本語吹替有り。…なんですがキャストの皆さんを検索してもほとんど引っかからないという新進気鋭な方々。そしてクリスチャンを担当する方の声は恐ろしく普通で、たまに口パクと声が合っていない…。ただ凡人声のクリスチャンを拝める作品としては貴重かもしれません。