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「キラー・ハンター」感想 & またまた新作が…!?

というわけで、今月頭にDVDで発売された「キラー・ハンター」を観ましたのでご紹介。

なんだかここ最近のクリスチャン映画はジャケット詐欺が多い気がするのですが、今作もご多聞に漏れず見事なジャケ詐欺orz 邦題もどこから取ってきたのか分からない…。

ストーリーは実質主役のウェス・ベントリー演じるベニーが暮らすアメリカ先住人のチュマシュ族の墓が敷地内にある農園に、その弟が友人や大学教授を連れてチュマシュ族の研究を兼ねたバカンスに訪れ、ベニーとその同居人であるクリスチャン演じるデルガドの怒りを買い襲われてしまうというもので、スラッシャームービー系。

「スリルと戦慄の監禁系アクションホラー大作!!」と銘打たれているものの、実質監禁された状況になったのは最初の被害者くらいだし、バカンスに訪れた大学生たちが1人また1人と消えていく…という展開かと思いきや(というかジャケットにはそうありますが)、勝手にカップル単位で別行動とった挙句やられるという感じでそういった怖さもあまりなく…とジャケットを見て前情報を仕入れていた場合は「??」と思ってしまう作品でした。

割とひどいと思ったのがスティーブン・ドーフの扱いで、ジャケットには大きく登場してはいるものの出番は少なく、しかもいてもいなくても差し障りのないだったのでファンの方には間違いなくおすすめできない。むしろジャケットにはウェス・ベントリーを出すべきだったと思うのですが…。

続き
かといってつまらなかったわけではなく、基本挙動不審で怪しい儀式に執着するベニーと妻娘を不幸な事故で失い狂ってしまったデルガドがこの映画でのジェイソン的な存在ではあるものの、基本悪人ではなく、しかも犯してしまう殺人が本人が狙ってやったものではなく事故というのがなかなかおもしろかったです。描写としてもやってしまった後に本人たちが一番驚いているので妙にシュールで笑えてしまったり。

ただ後半は目的を果たすために自発的に殺人を犯してはいくものの、バカンスに訪れた弟様ご一行は結局半分以上生き残るので、前述の笑える部分も含めてホラーとしての怖さはないのが残念。とってつけたようなエンディングもなんだかなぁで、個人的にはもう一歩という作品でした。

ちなみにクリスチャンは今作では特殊メイク仕様。汚れた歯、ハゲ散らかした頭、そしてそれを隠すためのカツラ+帽子という姿でもう充分怪しいのに、役柄は常に猿のぬいぐるみと会話しているようなイッちゃってるキャラなのでもう衝撃度は抜群!?
こういうキレ系の演技のクリスチャンはイキイキしている感じがするので、ファンとしては容姿に複雑な気分を感じながらも楽しく観られました。

なお猿のぬいぐるみの声もクリスチャンが演じているので、彼の声優としての一面も堪能できる作品です。


さて昨年の夏から嘘のように続いているクリスチャンの映画ラッシュですが、実はこれがまだ続くんです…!

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まずは「パニッシュメント」(原題:The Power of Few)。
クリストファー・ウォーケン共演のアクションもののようですが、なんとこの作品現在TSUTAYA限定レンタルとなっている模様。
一般発売の予定はどうなのだろう…。

続いて「夜明けのガンマン」(原題:Dawn Rider)。
こちらはちょっと先になりますが10月2日にDVD発売予定。
共演は最近私としてはよく見かけるドナルド・サザーランド。
クリスチャン的には「ヤングガン2」以来の西部劇っぽいのでちょっと期待しちゃいます。