ザ・コンテンダー
The Contender

DATE

2000年 アメリカ映画 127分
監督・脚本 - ロッド・ルーリー

CAST
  • ラニヨン - ゲイリー・オールドマン
  • ハンソン - ジョアン・アレン
  • エヴァンス - ジェフ・ブリッジス
  • ウェブスター - クリスチャン・スレーター
  • ニューマン - サム・エリオット
  • トリバー - ソウル・ルビネック
  • ハサウェイ - ウィリアム・ピーターセン
STORY

 副大統領の死後から3週間。任期を2年残した民主党のエヴァンス大統領(ジェフ・ブリッジス)は、後任の副大統領選びに悩んでいた。そんな時、最有力候補とされていたハサウェイ知事(ウィリアム・ピーターセン)が釣りの最中に、自動車が橋から湖に転落する現場に居合わせた。ハサウェイは湖に飛び込み、運転手の女性を助けようとしたが、彼女はその行為もむなしく死亡してしまう。だがハサウェイの英雄行為はマスコミに大きく扱われ、誰もが彼が副大統領になると確信していた。だがエヴァンス大統領はその予想に反し、レイン・ハンソン上院議員(ジョアン・アレン)を副大統領候補に指名した。大統領主席補佐官たちから反対の声が上がりつつも、彼は他の候補者の野心を見抜いており、彼女を強く推す。
 しかしレインが副大統領になるには、下院の司法委員会が開く聴聞会を経て、議会の承認を受けなければならなかった。司法委員会の委員長ラニヨン(ゲイリー・オールドマン)はハサウェイとつながりが深く、またエヴァンス大統領に対し批判的だった。そのためハサウェイを副大統領にするべく、レインを候補からおろそうと企てる。そんな彼に近づいたのは、司法委員会のメンバーになり大物政治家の仲間入りをしようと野心に燃える、民主党若手議員のウェブスター(クリスチャン・スレーター)だった。ラニヨンに味方した彼はレインおろしに協力する。
 かくしてできあがったラニヨン陣営は、隠密の調査員を雇い、レインが大学時代に乱交パーティーに加わった現場の写真を入手、インターネットにそれを流し、レインを攻撃し始める。だがこれに対しレインは、「スキャンダルをまともにとりあえば自分を貶めることになる」とノーコメントを貫こうとするが…。

解説

 「アメリカ初の女性副大統領候補」が大学時代の乱交パーティー参加を暴露され、そのスキャンダルのなか彼女は困難を乗り越え、副大統領になれるかどうかを描いた作品。主人公レインは過去が暴露されても、あえてノーコメントで自分の姿勢を貫き通すため、「なぜ姿勢を崩さないのか?」、「実は過去のスキャンダルには秘密が?」とハラハラドキドキさせてくれる上にとてももどかしい。そして迎える大ドンデン返しのラストは衝撃的。主演のジョアン・アレンとジェフ・ブリッジスはアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。個人的には「誰?」と思うくらいの容姿の変貌を遂げているゲイリー・オールドマンが印象的。
 クリスチャンは野心に燃え、ラニヨンに取り入る若手議員ウェブスター役。出番はそこそこではあるが、映画後半にはオイシイところを持っていく役柄。1997年の逮捕劇の後の復帰作でもある。ちなみに今作は再共演者が多いが、ジェフ・ブリッジスとジョアン・アレンとは「タッカー」で親子役を演じて以来の共演。

ビデオ・DVD・関連書籍など
MY RATE (個人的5段階評価)
ストーリー ★★★★☆ : 4
ゲイリー・オールドマン ★★★★☆ : 4
ドンデン返し ★★★★☆ : 4
総評 ★★★★☆ : 4
感想
…準備中…

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