DVDバックアップ(コピー)ツールの解説
三菱 DTR85N1(DVD+R DL)の検証(1)
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三菱 DTR85N1とI-O DATA DVR-ABN8W(NEC ND-2510A)ついに登場!という感じの2層メディア(DVD+R DL)ですが、発売から1ヶ月が経過しようとしている現在でも流通量はごくわずか。しかもメディア1枚の価格が1,300円前後とかなり高めなので個人的には使い道にちょっと困る…という印象もありますが、とりあえず当方所有のDL対応ドライブで書き込み+互換性の検証をしてみました。
三菱化学メディア http://www.mcmedia.co.jp/
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Unique Disc Identifier : [DVD+R-DL:MKM-001-000]
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Disc Type : [DVD+R DL]
Manufacturer ID : [MKM]
Manufacturer Name : [Mitsubishi Kagaku Media]
Media Type ID : [001]
Product Revision : [Not Specified]
Disc Application Code : [General Purpose]
Recording Speeds : [1x , 2.4x]
Blank Disc Capacity : [4,173,824 Sectors = 8,152.0MB = 7.96GB (8.55GB)]
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[DVD Identifier - http://DVD.Identifier.CDfreaks.com]
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DVDINFOPro Ver2.54でのメディア情報
 
I-O DATA DVR-ABN8W(NEC ND-2510A FW:2.04)での書き込みテスト
↑検証で使用したIO DATA DVR-ABN8W(NEC ND-2510A)。 購入時のファームは2.04。
 
検証の際に使用したPC環境:Dell Dimension 8300
CPU Intel Pentium 4 Processor 3GHz with Hyper-Threading Technology
Motherboard Intel 875P
Memory 1GB (2x512MB) PC3200 DDR-SDRAM 400MHz
Graphics Card NVIDIA GeForce FX5200 128MB
Sound Card Creative Labs Sound Blaster Live! 5.1 Digital
HDD Maxtor DiamondMax Plus9 6Y120M0 120GB(NTFS) Serial ATA
  Maxtor DiamondMax Plus9 6Y200M0 200GB(NTFS) Serial ATA
OS Microsoft Windows XP Professional Edition SP1
Optical Drive(IDE) Plextor PX-712A(FW:1.01)
  IO DATA DVR-ABN8W(NEC ND-2510A FW:2.04)
Optical Drive(USB2.0) IO DATA DVR-iUN8(NEC ND2500A FW:1.07)
  LITE-ON XJ-HD166S(FW:DS1A) ※RATOC RS-U2EC5ALに入れて使用。
Monitor Dell UltraSharp 1901FP 19" Flat Panel
 
留意事項など
※使用ドライブはIO DATA DVR-ABN8W(NEC ND-2510A)※ファームは購入時の2.04。
※適当な素材からDVD-Videoを作成。容量は約6.84GB。
※ライティングソフトはB's Recorder GOLD BASIC Ver.7.19を使用。ドライブ付属のB'sのバージョンは7.18ですが、6月17日にリリースされた最新の7.19を適用しています。 ※Ver.7.18→7.19の変更点の中に「DVD+R DLメディアへの記録するデータサイズにより正常に記録が終了できない場合があったので改善」とあるので、B'sをお使いの方は最新バージョンを適用した方がよさそうです。
※KProbeのバージョンは2.1.0。速度はMAXでPI/PO Sum 1 ECC Blockにて計測。
※Q-Check PI/PO Testのグラフは表示範囲を100に設定していますが、エラーが100を超えた場合は表示範囲を200以上に設定している場合もあります。
※Q-Check Beta/Jitter Testでは8 ECC Blocksで計測。Beta表示スケールは-0.05 - +0.05。
※KProbe、および、PlexTools Professional V2.12での測定結果は、ドライブ、メディアの個体差や環境により変動する場合がありますので、あくまでも「参考程度」ということでお願い致します。
 
Nero InfoToolでのドライブ情報
 
↑適当な素材からDVD-Videoを作成。容量は6.84GB。従来の1層メディアへ書き込みするためには、DVD ShrinkやDVD2one等の各種DVDバックアップツールを使用して変換する必要がありましたが(またはメディア2枚に分割など)、DLメディアの登場によりそのような手順を踏まなくてもバックアップが可能になりました。これはかなり画期的なことではありますが、何しろメディア1枚の価格が高すぎるので、メディアの価格がある程度は下がるまではDLメディアを使う目的が限られてきそうな気がします。例えば、通常のデータのバックアップ(文書ファイルやデジカメの画像等)の場合は既存の1層メディアで十分ですし、容量が少なければCD-Rでも十分です。DVD-Videoの場合は画質の劣化が気にならなければ、これまでと同じくDVD Shrink等で変換すればOKなわけで、多少の手間と時間はかかりますが、価格の安い既存の4倍速メディアでも十分のような気がします。
 
↑B's Recorder GOLD BASIC Ver.7.19の画面です。DLメディアだからといって特別な設定や操作は不要。普通にデータとして焼けばOKです。既存の1層メディアに慣れているせいか、書き込み容量が7GB近いというのはちょっと不思議な感じがしますが。
 
↑B'sの場合は補助画面から「データCD/DVDの作成」で焼くのが最も簡単な方法です。
 
↑「互換性を重視し追記不可能な状態で書き込む」にチェックを入れます。追記可能な状態で書き込むと他のドライブや家電DVDプレーヤーでの互換性が低くなるので要注意。
 
↑B'sの書き込み設定画面。書き込み可能速度は2.4倍速のみ選択可能です。ベリファイ/コンペアはお好みで。
 
↑書き込み中の画面です。2.4倍速での書き込みなので6.84GBのデータを書き込みする際の所要時間は約40分です。1枚で1,300円のメディアなので焼きミスしたりするとかなり凹みそうですが(苦笑)。
 
DVDINFOPro Ver2.54でのメディア情報
↑上記の手順で作成したメディアをDVDINFOProで調べてみるとBook Typeが「DVD-ROM」になっている点に注目。Book Typeが「DVD+R DL」の場合だと、他のドライブや家電DVDプレーヤーではディスクが認識されない場合が多い(未知のメディアと認識するため)ですが、ND-2510A(FW:2.04)で作成されたディスクは強制的にというか「自動的」にBook Typeが「DVD-ROM」に書き換えられます(いわゆるROM化)。ちにみに、Neroで書き込みしてもB'sと同様に自動的にROM化されますので、使用するライティングソフトは関係なく、ドライブ側(ファーム)でこのような仕様になっていると思われます。
 
各種DVDドライブ(家電DVDプレーヤー)での互換性の検証
ドライブ名 Firmware Version ディスクの認識 レイヤーの切り替え※1
BUFFALO DVM-L4242FB
(PIONEER DVR-106D)
1.07 良好
I-O DATA DVR-UEP8
(PIONEER DVR-107D)
1.13 認識できない -----
NEC ND-1300A 1.0A 良好
I-O DATA DVR-iUN8
(NEC ND-2500A)
1.07 良好
I-O DATA DVR-ABN8W
(NEC ND-2510A)
2.04 良好
I-O DATA DVR-UEH8
(日立LG GSA-4082B)
A203 良好
Plextor PX-712A 1.01 良好
LITE-ON XJ-HD166S DS1A 良好
SONY DVP-F250 ----- 良好
SONY DVP-NS530 ----- 良好
SONY PlayStation 2
型番:SCPH-30000
----- 良好
SONY PlayStation 2
型番:SCPH-50000
----- 良好
※1 レイヤー切り替え時の判定について
◎:切り替えがわからないほどにスムーズ
○:切り替え時の映像停止が1秒以下
△:切り替え時の映像停止が2秒〜5秒程度
×:レイヤー切り替え時に再生が止まる
 

当方所有のDVDドライブ8台とPS2を含めた家電DVDプレーヤー4台での再生互換性を検証してみましたが、上記一覧のように互換性は非常に高いです。個人的にはもうちょっと互換性が低いと思っていましたが、読み込み性能の悪いPS2(SCPH-30000)でも問題なく再生可能で、レイヤーの切り替えも非常にスムーズです(というか、いつ0→1に切り替わったのかわからないほど)。唯一、PIONEER DVR-107D(FW:1.13)ではディスクをマウントできませんでしたが、今後のファームで対応可能になるとは思います。ちなみに、Plextor PX-712AはDLディスクに限らずマウントにやや時間がかかる傾向がありますが、ND-2510Aで焼いたDVD+R DLディスクのマウントは非常に早いです。※最新ファームの1.13ではマウント時間が短縮されてます。

それにしても、ここまで互換性が高いとは思いませんでしたが、やはりBook Typeを「DVD-ROM」に書き換えている点が最大のポイントだと思います。例えば、デジカメの画像や各種データをバックアップする場合は、焼いたドライブで読み出せればそれで良いわけですが(この場合はROM化云々は気にする必要はない)、DVD-Videoを焼いてそのディスクを家電DVDプレーヤーで再生する場合は、互換性を高めるためのROM化が必須になってくると思います。尚、非ROM化の場合の互換性はどうなるのか?ですが、当方では非ROM化の検証はできないので、詳しくはCD-R実験室さんを参考にして下さい。

 
KProbe v2.1.0での計測結果
後半部分でPIエラーがやや高めですが(レイヤー1の部分)、全体的なPOエラーは非常に優秀。焼きにちょっと時間がかかるのを我慢すれば安心して使えると思います(2.4倍速なので焼きに40分近くかかる)。
 
PlexTools Professional V2.12での計測結果(PI/PO Test)
↑はPlextor PX-712A+PlexTools Professional V2.12での計測結果ですが、レイヤー0、レイヤー1、共になかなか優秀。
 
PlexTools Professional V2.12での計測結果(Beta/Jitter Test)
 
NEC ND-2500A(FW:1.07)+NeroCDSpeed Ver3.00での読み込みテスト
エラーが高い箇所はグラフがギザギザになりますが、レイヤー0、1、共に読み込みは良好。特に問題はなさそうです。
 
Plextor PX-712A(FW:1.01)+NeroCDSpeed Ver3.00での読み込みテスト
続いて測定ドライブをPlextor PX-712Aに変更して転送レートのテストです(イジェクトボタンの長押しでリミッターを解除してます)。レイヤーの切り替え部分で速度がガクンと落ちてますが、それ以外は特に問題なし。それにしても、PX-712Aは読み込み速度が速くて良いですね。まさに「爆速ドライブ」という感じです。
 
検証のまとめ
ということで、三菱の2層メディア(DTR85N1)をI-O DATA DVR-ABN8W(NEC ND-2510A FW:2.04)で焼いてみましたが、自動的にROM化される仕様のため互換性はかなり高いように思います。書き込みの品質も特に問題はなさそう。あとは流通量の増加と価格が下がるのを待つだけですが、1枚あたり1,000円を切るようになるのは早くても夏か秋頃になりそうな感じです。現時点では、DVD+R DLメディアは三菱化学メディアのみからの発売となっていますが、いずれはリコーからも発売されるようなので、価格の面でも期待したいと思います。個人的な希望としては1枚あたり700円〜800円程度であれば買いやすいと思いますが、最低でも1,000円程度での販売をお願いします(苦笑)>リコーさん。DLディスクの開発・製造は技術的にはかなり難しそうなので、一方的に「価格を下げろ」言うのも酷なんですが、まぁ、ユーザーの皆さんはそう思っていると思うので頑張って下さい。


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