<'99/12/6紹介分>
復活第一弾!
ハハハハハハハハハハ

text by inagaki.



皆さん今晩は。またまた長い間闘病生活を送っていましたが、一応退院しまして、リクエストもきたことですのでレコード室再開します。



皆さんはニューウエイブという言葉をご存じでしょうか?直訳すると"新しい波"ですが、まさに1999年も暮れようとしている現在、このジャンルがおよぼした影響はHOUSEシーンにも脈々と受け継がれています。このジャンルを初めて知ったのは、'77〜'79くらいだったでしょうか。そのころの音楽シーンもポップなものが流行していましたが、不況の真っ只中のロンドンでは若者たちが職を失い、生きる生活の糧として始まったのがパンクシーンであり、そのころのムーブメントとしてパンク・ニューウエイブなるものが初めて世の中に出てきました。攻撃的で放送禁止用語の連発とまさにやりたい放題、SEX PISTOLSなど有名になったグループもありましたが、日本の評論家はわりと否定的な意見が多く、一過性のものと捉えられていましたが、大貫憲章氏など暖かく見守ってくれた評論家もいました。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

で、このあと80年代に突入すると本格的にニューウエイブとよばれるグループが沢山登場していきます。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

定義としては難しいのですが、既存の音楽の上に何かプラスアルファ的なものを備えているグループですが、これを全部やるとなるとレコード室では手に負えなくなってしまうので、ここでは私がよく聞いていたグループを中心に進めて行きたいと思います、なかにはこれはニューウエイブではないのではと思われる方がいると思いますが、私の主観ですので宜しくお願いいたします。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

さて、このころ日本でもニューウエイブとよばれるグループが出てきました。いわゆるYMOファミリーと呼ばれていた連中です。 他に『ヒカシュー』『シーナ&ロケッツ』などで当時は、"テクノポップ"などといわれていましたが、このYMOが果たした役割がまた大きいのです。これに触発されたイギリスから、続々とこの手のグループが、雨後のタケノコのように出てきました。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

ざっと名前を上げると、『ジャパン』『バズコックス』『ウルトラ・ボックス(この当時はジョン・フオックスが在籍していました)』『ヒューマン・リーグ』『ヘブン17』『オーケストラル・マヌバーズ・イン・ザ・ダーク(OMD)』『デペッシュモード』『ヴィサージ』などなど。。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

このころのライナーノーツをよく書いていたのが森脇みきお氏と山田道成氏で、輸入盤が手に入りにくい地方に住んでいた当時は、よく発売と同時に近くのレコード屋に行って買っていました。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

ニューウエイブといっても、ジャズを基調にしたもの、ラテンを意識したもの、シンセを多用してダンサブルなものといろいろですが、次回からは、シンセを多用してダンサブルなものを中心に勧めていきたいと思います。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

今回は、レコードの紹介がありませんが、いわゆる序章とお考え下さい。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

来週は第2回としていろいろなグループを紹介していきます。どうぞお楽しみに。



text by inagaki.
inagakiさんへの青春メッセージはこちらへ。

|過去のリストはこっち|