<'99/7/11紹介分>



I will go with you (Con Te Partiro) / Donna Summer
-EPIC-

2カ月程前より、USで超話題になっていたドナの新譜がやっと登場!最近の歌ものの中で、もっとも感動的な曲でしょう。もともとはANDREA BOCELLIとSARAH BRIGHTMANが"CON TE PARTIRO"というタイトルでイタリア語で親しまれていた曲。これにドナが英語の歌詞をつけて、HEX HECTORにプロデュースを依頼。12"には、HEXはもちろんのこと、CLUB 69、RALFI ROSARIO、RICHIE SANTANA、と豪華なリミキサー陣を起用してます。リミックス的には、どれも佳作といった感じですが、曲の圧倒的なパワーで、どれをかけても説得力充分でしょう(笑)個人的に意表をつかれたのが、RALFI ROSARIOとRICHIE SANTANA。RALFIは、THUDERPASS 2000とHEXを足して二で割ったかのような、音の輪郭のはっきりしたポップな仕上がり。アコギはちょっと中途半端かな(笑)RICHIE SANTANAの方は、唯一のDUBバージョンで、かなりキレてます(笑)HEXお得意のシンセパターンをそのまんま頂いたとしか思えないフレーズといい、中盤のボーカルとストリングスの不協和音といい、あんたトビながらミックスしたでしょとしか言い様のないクレージートラック。ちなみにPT.2も近々リリース予定。



Good evening / Deep Trust
-EMPIRE STATE-

出たぁ!HIROSHI WATANABEの変名プロジェクト、DEEP TRUST。3曲入りのおいしいEPがリリース!とりあえず何がスゴイかって、バスドラでしょう。この人のバスドラを聞いてしまうと、どんなのもショボく聞こえてしまうくらい強力なキック。A面の"GOOD EVENING"は、あやしく笑う男と随所に出てくる『GOOD EVENING..』が耳について離れません。シンセ、リズムともに一丸となってグチャグチャに突き進んで、これはハコで聞いたら失神もの。B面の"GET READY FOR IT"と"YOU WILL SEE THE FUTURE"もボイスサンプルを効果的に使ったディーププログレッシブなトラック。マジ、トバされます。



2morrows future 2day / Junior Sanchez
-R-SENAL-

ニューウェイブやテクノの創成期を彷彿とさせる、JUNIOR SANCHEZの5曲入りEP。かつてハウスがニューウェイブを取り入れてシカゴハウスシーンが出来上がったように、このEPもそんなころの匂いがプンプンしてます。でもなぜか新鮮でかっこいい。ジャケもクラフトワークなんかをかなり意識した感じ。それもそのはず、SPECIAL THANKSに、TREVOR HORN、KRAFTWERK、HUMAN LEAGUE、DEPECHE MODE、YAZOO、GARY NUMANといったニューウェイブの大御所アーティストの名前がずらり。内容も、ボコーダーを使ったA1 "DREAM MYSELF ALIVE"など、YMOの影もちらほら。C面の"N.A.S.T.Y."は、ブレイクビーツを使い、当時アメリカがイギリスを意識し始めてミクスチャーなダンスミュージックを生みだそうとしていた時代そのまんまの雰囲気。しかし、お目当てはB面のガラージ歌ものの"B WITH U"。キャッチーなメロは一度聞いたらヤミつき。こういうしっかりした歌ものを入れてくるところが、ただの懐古趣味に終わってないです。非凡な才能はここにもあり。



The real thing / Mateo & Matos
-GLASGOW UNDERGROUND-

KOTのREMIX入りのMateo & Matosのニュー。今回、スティービーの名曲に挑戦!スムースな女性ボーカルを軸に、ソウルフルな男性ボーカルとの後半の掛け合いも聞き所のナイスガラージ。KOT CLASSIC MIXは原曲をリスペクトした感じのアレンジ。KOT UNDERGROUND MIXは、ウワモノを薄めにして、よりクールな感じに仕上がってます。B面の二つのMIXは、掛け合いの部分をフィーチャーしたDUB的なMIX。いろんなミックスが出来そう。



On the dance floor / Richard Rogers
-VINYL SOUL MUSIC-

TERRY HUNTERのレーベル、VINYL SOUL MUSICからTERRYとの共作でリリースされたナイスなソウルミュージック。おすすめは、TERRY'S LIVE MIX。フィリークラシック、O'JAYSの"THE LOVE I LOST"をネタに、思いっきりパーティー気分でハッピーにさせてくれるミックス。当時、黒人白人問わずみんな楽しそうに踊ってる光景が想像できそうな感じ。他のミックスはフィルターディスコ系でこちらも使えそう。フィリー系で攻められると、ホント弱いんだなぁ(笑)



Slow burner / Doktorknow, For your love / Dano & Joeski
-GRAYHOUND-

サンフランシスコからリリースされたちょっと意表をつかれた二曲入りEP。A面の"Slow burner"は、BPMかなり遅めの空間度120%のドープなトラック。結構音が変な感じで、使い方は難しそう(笑)B面の"FOR YOUR LOVE"は、ウッドベースが延々とループする中、男性ボーカルが情けない感じで『お〜、俺はおまえの愛にしか生きられないだよぉお』と、感情剥きだしで歌いまくります。言ってることは思いっきり直球なんだけど、グルーブが変(笑)最後はなんでか爆発音で終わってしまう(爆)最近の情けないトラックNO.1(爆爆)

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