『いつかのミノックス』(2018.5.12)

「レイ〜!」
「うん?」
「やった、レイのなにげないところ撮れちゃった!」
「シオナ、その小さいの、なに? カメラ?」
「うん、写真屋さんの館長に借りたの! ミノ——ミノタウロス?」

「ミノックスじゃないかな。前に図書館で見ただけだけど」
「そうそれ!」
「でもそれ、現像できるの? かなり特殊なフィルムらしいよ?」
「わからないって」
「わからないんだ」
「でも、現像する機械があれば、できるって写真屋さんの館長さんが言ってたの。いつかそれが見つかるなり作れるなりして、写真に仕上がったら、それはとても素敵なことじゃない?」
「うん……そうだね。そう思う」
「でしょ?」
「シオナ、あとでそれを借りていいかな? 一枚だけ撮りたいものがあるんだ」
「いいけど……図書館?」
「う、うん。……駄目、かな?」
「——ううん、いいよ。きっとティピィちゃんも喜ぶんじゃないかな」
「ありがとう、シオナ」
「どういたしまして!」
#keyワンドロ祭り

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