『はじめての、お屠蘇』(2018.01.06)

「パパ、それはなに?」
「ああ、これはお屠蘇っていってな、正月に飲む酒なんだ」
「おさけ……」
「気になるか?」
「……ちょっとだけ」

「汐の分もあるぞ?」
「あるの?」
「ああ。お屠蘇っていうのは、子供でも飲んでいいんだ。ただし、アルコール度数は普通の酒と一緒だからな——」
「うーん?」
「ようするに、少しだけなら飲んでも良いってことだ」
「おー……!」
「ほら、この赤い杯をもって——本当に少しだけだからな?」
「うん!」
「よし——どうぞ、汐」
「いただきます。……あまい」
「そうだな(渚の血も引いているから一発で酔う可能性もあるが……どうだ)」
「なんか、ちょっとあついかも……」
「アルコールが入ったからな。水でも飲むか——汐!?」
「うん?」
「あのな、なんで着物を脱いで肩をはだけているんだ?」
「あついから……」
「それ、絶対に俺以外の前ではやるなよ」
「うん。パパにだけ。……パパになら、みられてもいいし」
「汐? 汐さん? なんで目が潤んでいるんですか!?」
「もっと——みる?」
「みない! みないからな! 第一こういうときは決まって——」
「あけましておめでとう朋也、汐ちゃん! さぁ、早速初詣に——なにやってんのあんたたちーっ!?」
「ほらみろーっ!」

#key版深夜のお絵描き60分一本勝負

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