あとがき――機械について

 どこが残暑見舞いじゃという意見はさておいて、久方ぶりにTo HeartSSを書きました。マルチメインだと、どうしても未来の話しか書けないOgurinです。

 さて、今回はいろいろと試行錯誤を仕込んでみたお話です。

 人間には心があります。心がないとかいう表現は、大抵が心の形を表しているにすぎません。動物にも心があります。みなさんが飼っているペットに心なんてないと思う方はいらっしゃらないでしょう。もしいらっしゃるなら、私は人の見方を変えなければなりません。
 では、スケールを下げていきます。虫に心はあるでしょうか。難しいですね。植物には。どうでしょうか。菌類や単細胞生物とかは。判断しようがないでしょうね。
 とある話によれば、全ての生きているものには大きさの違いあれ、心があるそうです。もっと飛躍した話だとあらゆる物質に心があるなんてのもありますが、今回はちょっと端折りましょう。それが答えかもしれませんので。
 はい、そうです。機械に心はあるかという話です。言うまでもなく証明どころか、検証のけの字も行われていないでしょう。今のところ自律思考する機械はない(あるかもしれませんが、少なくとも私は見たことがありません)のですから、考えるまでもないことなのでしょう。しかし、単細胞生物よりよほど多機能な機械がある現在、果たしてそれらには……体細胞生物にあるのなら、その機械にもありそうですね。
 ここに名台詞があります。秋山瑞人先生の『E.G.コンバット』の二巻、とあるロボットによるものです。まだ読んでない人、見たくない人は■間をドラッグしないでくださいね。
「知っていますか?導線に電気が通ると、そこに感情が生まれるんです」
 なかなか痛快な意見だと思います。機械が心を持つようになったら、聞いてみるとしましょう。

 えー次回は……未定。ちょっと修羅場なもので。

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