Note


■汎銀河連合宇宙軍で使用されている暗号について。(New!)
 宇宙軍で使用されている暗号は、民間でも使用されている暗号フォーマット『UnuPG』(ウニュウピージー)を使用している。ただし、民間が最大で256Mビットなのにたいして、宇宙軍では1024Mビットに強化して使用している。(響達が暗号通信するときに表示されるヘッダに記載されている)

■教育艦隊の在り方と太陽系内演習場について。(New!)
 教育艦隊に仮配属された新米エージェント達は当初惑星カンナ付近で初期教習を受けて、その後実習として各地の星系に散らばっていくことになる。
 その各地の演習場で最大規模のものが、惑星地球を首都惑星とする(もっとも、そこしか居住区がないが)太陽系で、汎銀河連合の「演習場」である。このことは、惑星地球には完全に秘匿されている。

 この星系が選ばれた理由であるが、銀河中央から程良い距離であること、居住エリアが極端に少ないため、銀河中央に比べて比較的多種目の演習が可能であること等があげられる。
 特に居住エリアから距離を置けることが重要で、まだまだ火器の扱いになれていないエージェント達による被害を最小限に押さえることが最重要課題とも言える教育艦隊において、本星系は絶好のロケーションらしい。
(もっとも、過去、惑星地球の火星に近づいた探査機を、研修を受けていた艦が謝って撃沈してしまったこともあったが。)

 太陽系の教育艦隊演習場だが、本部は火星の衛星軌道上に浮かぶ、全長25キロほどの元機動要塞「イツカ」(武装が一切無いため、完全に基地として使われている)にあり、太陽系演習場に所属する艦艇のそのほとんどが、イツカを中心とした火星付近で演習を行っている。もちろん、教育艦隊旗艦たる雲竜(『艦だけ』)もここに駐留している。

 教育艦隊に所属する艦艇は様々で、各種艦の新米エージェント、それに乗ることになる新米軍人達、(主にエージェントのいないコルベット艦任務の者)、また、艦を変えることになったベテランエージェントや、新兵器を実装された艦(エージェント、軍人含む)も含まれる。

■教育艦隊内における響のポジション(New!)
 教育艦隊内において、響はかなり特殊なポジションにいる。実弾(と言っても威力は調整するが)演習などの時は火星軌道上に姿を現すが、普段いる場所は『禁断』で有名な、惑星地球の衛星軌道上である。

 ちなみに、他の(新米)エージェントや、軍人達は、彼女が新しい艦種「ポケット戦艦」であるからだろうとあっけらかんに考え、あまりそのことを不思議に思っていない。

■響(+雲竜)と他のゴースト達との関係
 ・基本的に響自身はまだ、惑星地球に降りていないため、他のゴーストとの直接の面識はない。
 しかし、彼女の趣味であるネットサーフィンで、ある程度その人となりを知っているらしい。

 ・雲竜の場合、幾人かののゴーストと出会っている。彼の場合、何度か惑星地球の調査に立ち会って地表に降りているためである。


■汎銀河連合宇宙軍の軍服について。
 基本的な服装は、男性がスラックスに詰め襟。汎銀河連合のエンブレム、階級章。女性がスカートに、ブレザー、汎銀河連合のエンブレム、階級章。
 だが、エンブレムと階級章以外はある程度のアレンジが認められている。
 そのせいか、十代から二十代の外見年齢の上に、圧倒的に女性が多いエージェント達が集まると、女子校宇宙軍と呼ばれてしまう事もあったりする。

■汎銀河連合のエンブレム
 青い惑星を表す丸い丸の中に、(恒)星を表す白い十字と衛星を表す白い三日月(色から見て雲という説もある)をあしらっている。汎銀河連合宇宙軍では、主にタイや(将官以上に支給される)マントの留め具に使われている。もちろん、そのままブローチにもなる。

■銀河系の国家体制について

・汎銀河連合:
 銀河系中心部を本拠とする銀河系最大の国家連合。加盟星系は数知れず。その版図は銀河系の半分だが、残りが各種国家組織に分裂しているため、大きな脅威とはなっていない。以前は、海賊連合という組織と長年にわたり戦争を繰り広げていたが、十年前の決戦『第四次ミウラ管区海賊討伐戦』にて、海賊連合を殲滅して以来、大きな戦乱は起こっていない。

・惑星カンナ:
 汎銀河連合首都惑星。大陸と海洋の割合が2:8という水の惑星。連合政府所在地はカンナの首都ヨコハマにある。
 また、ヨコハマより南寄りにある都市ヨコスカが宇宙軍総司令部。もっとも、ここより地上と情報連結を施してある衛生軌道上の機動要塞『ハルカ』の方に実質的な指揮権がある。
 銀河中央に近いため、昼でも星が見え、夜になると『天然のイルミネーション』(辺境出身の作家シマ・T・リョーのエッセイより)と言われるほどの賑やかな空を見ることが出来る。

・惑星ムサシノ
 交易惑星。首都はマチダ。首都惑星であるカンナが軍、政の中心であるなら、この惑星は商、産、工業、おまけに流行の中心である。
 カンナと同じく銀河中央近くに位置し、カンナからの距離はおよそ0.45光年、銀河中央恒星間連絡線でざっと三十秒ほどである。

 ☆銀河中央恒星間連絡線
  船体をいくつも連結し、光速を越えて運航している大型宇宙船。銀河中央を網羅するように運航している。

・惑星ヨロン
 銀河最外周近辺にある惑星。惑星カンナも大陸2、海洋8の水の惑星であるが、こちらは海洋率が10割。陸地が一切無い。
 発見当時、入植不可能と思われていたが、現在は幾つかの空中都市により生活が出来るようになっており、銀河外周方面艦隊の主要寄港地になっている。

・惑星地球:
 現地で言うところの太陽系第三惑星。何処の組織にも属していない。中央(惑星カンナ)からの距離からいってそれほどの田舎というわけではないのだが、現在厳重な監視下にある惑星である。というのも、この惑星のとある一国家が汎銀河連合の首都惑星カンナと、通貨単位から現在放送しているアニメまで非常に酷似(信じがたいことに一致している場合もある)しており、因果関係が判明するまで一切の交流を禁止するとともに、厳重なる情報封鎖を施してある。
 ……が、惑星地球の政府は太陽系内にさしたる警備機能をおいていないため、新造艦の試験場としてこっそりと使われていたりする。

■汎銀河連合宇宙軍階級(章)について。
白地に黄色い丸×1=二等兵
白地に黄色い丸×2=一等兵
白地に黄色い丸×3=上等兵
白地に黄色い線一本=兵長
白地に黄色い線一本+黄色い丸×1=二等兵曹
白地に黄色い線一本+黄色い丸×2=一等兵曹
白地に黄色い線一本+黄色い丸×3=上等兵曹
白地に黄色い線二本=兵曹長
白地に黄色い線二本+黄色い丸×1=少尉
白地に黄色い線二本+黄色い丸×1=中尉
白地に黄色い線二本+黄色い丸×3=大尉
白地に黄色い線三本+黄色い丸×1=少佐
白地に黄色い線三本+黄色い丸×2=中佐
白地に黄色い線三本+黄色い丸×3=大佐
黄色地のみ=准将
黄色地に白丸×1=少将
黄色地に白丸×2=中将
黄色地に白丸×3=大将
黄色地に白丸×5(星形に配置)=元帥

■軍艦について
 汎銀河連合の艦はフリゲート艦以上の軍艦にエージェントと呼ばれる艦の管制を司る人工知能を搭載されており、必要乗員数の軽減、複雑な艦のシステム集中管理に役立っている。彼らは艦体とは別にナノマシンで構成された独自の筐体を持ち、艦から離れて行動することすら可能である。(艦との情報共有はまず切り離されない)

■軍艦の種別について

・コルベット艦:
 惑星間程度の警備を主任務とする艦。軍艦として最も小規模。エージェントがいない。

・フリゲート艦:
 恒星間航行も可能な警備を主任務とする艦。コルベット艦と合わせて警備艦と呼ばれることもある(フリゲート艦のエージェントには不満らしいが)。

・駆逐艦:
 警備、哨戒、砲雷撃と、多岐にわたる任務をこなせるオールマイティな軍艦。最も多く配備されている軍艦でもある。ただし、総合性能においてはこの艦種以上の軍艦には及ばない。

・巡洋艦:
 駆逐艦の次に多く配備されている軍艦。こちらは戦闘を主任務とする。数年前まで軽巡洋艦、重巡洋艦と二分されていたが、現在統一されている。

・空母:
 元は水上艦時代の名残で航空母艦と呼ばれていた。現在は空母が正式名称である。戦闘機と呼ばれる小型艇や、機動誘導弾(無人戦闘機に弾頭を足したもの)を数多く搭載し、近接戦闘において重要な役割を示す。

・攻撃空母:
 戦闘機、機動誘導弾だけではなく、数隻の駆逐艦を搭載出来る巨大な艦(多くは戦艦より大きい)。その性格上、戦艦に次いで艦隊の旗艦を務めることが多い。

・ポケット戦艦:
 ごく最近に設立された艦種。戦艦と同じ攻撃力、防御力を保ちながら小回りが利くよう可能な限り小型化された艦。小型戦艦、軽戦艦等とも呼ばれるが、ポケット戦艦が正式名称である。
 現在、汎銀河連合宇宙軍には二隻しか存在せず、内一隻で一番艦である『音無』が銀河外周方面艦隊に所属、二番艦『響』が、現在某所にて公試中である。

・戦艦:
 軍艦において最上位の艦。攻撃力、防御力とも最強を誇る。理論上、戦艦は戦艦でないと沈めることが出来ない。
 基本的に戦場を選ばない艦であるが、近年の装備強化に伴う巨大化により整備・航行運用が難しくなってきており、それに対応する形でポケット戦艦が生まれた。

・機動要塞:
 軍艦のカテゴリーをいささか逸脱するがあえて掲載する。小惑星ほどの大きさを誇り、自力航行可能な軍事基地でもある。無論、要塞の名に恥じないを攻撃力防御力を備えており、その戦略、戦術的効果は計り知れないが、反面、戦闘に参加した時点で敵味方問わず重大な損傷を与える事が過去二回の実戦で明らかにされており、滅多なことでは参戦することはない。普段は艦隊基地として、極穏やかな任務を遂行している。なお、この機動要塞のみ、戦闘、通信、航行、生活管理に別れて四名のエージェントが存在する。
 現存する機動要塞は二基、汎銀河連合首都惑星カンナ衛生軌道上の『ハルカ』と、銀河外周方面艦隊司令部兼基地として銀河最外周を航行する『カナタ』である。


■エージェントについて
 軍艦の項にて簡単に述べたが、ここで詳細について説明する。
 まず、エージェントはアンドロイドや自律式のコンピュータと同様の仮想人類種として、人類種、すなわり汎銀河連合の一般市民と同等の権利、義務が与えられている。
 既述の通り彼らはナノマシンで構成されている。そのため自律式コンピュータが、自らの姿として利用するホログラムと違い、物理的に触れることが出来るし、本人が望めば自らの姿を変容することが可能である。
 なお、先ほどからエージェント達を『彼ら』と呼称しているが、エージェントの大半は女性であり、正確を期すなら『彼女ら』の方が正しいと言えなくもない。ただし、少数ながら男性のエージェントも存在しているのでこの表記を引き続いて使用する。
 また、女性のエージェントが多い理由は、『軍隊内の男女比率の均等化のため(統合参謀本部)』とのことである。

■エージェントの名前
 基本的に艦と同一名である。しかし、本人が望べば、艦名と違う名前を付けることが出来る。現在、艦と同一名であるのと、そうでないエージェントの割合は半々である。

■エージェントと艦の関係
 エージェントにとって、艦はもう一つの身体であると同時に、自らの家と判断するものが多い。何故ならば、エージェントは艦と自らを切り離し、別の艦に乗り換えることが可能だからである。ただし、艦と接続を断ったエージェントのほとんどは、極端にその能力を落とす。この理由は、無意識下で、艦と情報連結を行い、艦からの情報に頼って行動しているためである。

■エージェントの処遇について
 エージェントが一般市民と同等の権利、義務が与えられているのは既に述べたが、彼らは軍籍においても同等の権利、義務が与えられている。
 まず、軍における彼らの階級であるが、一般的に艦長と同等の階級を与えられる。以下に、艦種におけるエージェントの階級について記す。

・コルベット艦:エージェントはいない。参考までに記すと艦長職としては大尉から少佐

・フリゲート艦:少佐

・駆逐艦:少佐か中佐

・巡洋艦:大佐

・空母:大佐

・攻撃空母:大佐か准将

・ポケット戦艦:大佐

・戦艦:大佐か准将

・機動要塞:中将以上

 以上が基本的な彼らの階級となる。また、旗艦任務を与えられたり、特別な戦功をあげた者などは、昇進することもある。

 なお、彼らの役割であるが、艦の運航の他に一参謀として艦長を補佐することも出来る。

☆特別項目:退役、引退について
 一般的に軍艦の運航・耐用年数は平均して50年である。さらに、戦争等で消耗、損傷が激しい場合などで縮まる場合も多々ある。その際、艦は退役となり、予備艦に回されるか、廃棄処分される。(多大な戦功をあげた一部の艦が、記念艦として保存されることもある)
 さて、エージェントの方であるが、事実上寿命のない彼らの場合、いくつかの選択肢がある。ひとつは新しい艦を得ることで、大抵は昇進を伴う。新しい艦を得た彼らはベテランとして重要任務(多くは旗艦任務である)に就く事が多い。
 もうひとつの選択肢が引退である。艦との情報接続を一切解除し、一仮想人類種としてつまりは一般市民として暮らすということである。統計によると、この道を選ぶエージェントがほとんど(実に九割以上)で、自由気ままな第二の人生を歩んでいるようである。
 みっつめは、後方支援に回り、新人のエージェントの育成をしようという者がいる。この特殊なケースの場合、艦は取り替えもせず、廃棄もせず、研修、演習用として改装される。


■汎銀河連合宇宙軍における艦隊編成方法

・戦隊:
 軍艦四隻にて編成される最も小規模な編成。通常は駆逐艦までがこの編成を組む。

・分遣艦隊(分隊):
 軍艦八隻にて編成される半個艦隊。基本的には戦闘用の構成ではない(偵察、護衛用)。

・一個艦隊
 軍艦十六隻で編成される。基本的な編成。詳しくは後述するが、大体十五〜二十個艦隊で、第n艦隊と呼称され、それらが集まって、一方面軍となる。

■汎銀河連合宇宙軍史における主なエージェント

・桜(二級駆逐艦(*1)エージェント):
 史上初のエージェント。実験的意味を含めて、一隻だけ建造される。
 その効果にはめざましいものがあり、特にエージェントの感情によって自らの艦の性能を一時的に越えるという、予想外の『戦功』をもたらした。
 十代前半の外見にふさわしく、感情が表に出やすい性格で、言いたいことは必ず言うという、あまり軍艦には向いていない性格だったが(*2)、乗組員、司令部員共々に愛された。
 退役後は、身の回りの世話をするサポートロボットと共に旅に出たとされる。
 その後の彼女に関する記録はない。
 ただし、艦体は保存艦として、首都ヨコハマの『ヨコハマ軍艦の科学館』に永久保存されている(見学料無料)。

*1:当時は艦隊(恒星間)行動用の一級、護衛(惑星間)行動主任務の二級と駆逐艦の区別が別れていた。二級駆逐艦は現在の、フリゲート艦(の能力)と、コルベット艦(の行動範囲)が、それにあたる。

*2:出来うる限り人類種と同じようにコミュニケーションを取れるようにしたためらしい。

・初代大和(戦艦エージェント)
 桜より数世代後のエージェント、エージェントながら汎銀河連合宇宙艦隊最高司令長官を務める。この艦の登場により、この艦を含む幾つかの戦艦はその名前が受け継がれるようになる。(*3)

*3:よって、その幾つかの戦艦の正式名称は、n代目○○となる。詳細は、軍艦の命名法を参照。

・雲竜(攻撃空母エージェント)
 数少ない男性のエージェント。
 卓抜とした戦略、戦術の才能を持ち、定石と奇策を縦横無尽に使いこなす。
 特に、第四次ミウラ管区海賊討伐戦において、味方の損害を0に抑えた事は歴史的にも快挙で、この功績をたたえて『初代大和』以来の最高司令長官への昇進打診があるも、これを拒否。まもなく教育艦隊に転属している。
 現在は教育艦隊旗艦を務め、新人のエージェントの育成に励んでいる。

■汎銀河連合における軍艦の命名法

・コルベット艦、フリゲート艦:
 特に決まった規則はない。
(その為、他の艦種にはない横文字の名前も見受けられる。)

例:エドワード、オリバー、大文字焼、等々

・駆逐艦:
 天候、自然現象からの造語と木の名前から付けられる。命名に二系統あるのは過去、駆逐艦が一等二等と類別されていたため。現在はその類別に関わりなく、上記の命名法が適用される。

例:雪風、殷雷、楓、檜、等々

・巡洋艦:
 汎銀河連合の主要惑星(首都惑星カンナを含む都市惑星)の山河の名前が付けられる。命名に二系統あるのは駆逐艦と同じ。
備考:惑星カンナに存在する山河は高確率で惑星地球のそれと一致している。

例:阿蘇、妙高、四万十、多摩、等々

・空母、攻撃空母:
 竜、鳳凰等の仮想種から、鶴、鷲などの現実種までの『飛行する生物』からの造語から命名される。この命名法においては攻撃空母に仮想種、空母に現実種が割り当てられやすい。

例:鳳凰(攻撃空母)、瑞龍(攻撃空母)、瑞鶴(空母)、荒鷹(空母)、等々

・ポケット戦艦
 音からの言葉、造語から命名される。

例:音無(おとなし)、響(ひびき)、唱(となえ)(*1)

*1:現在はこの三隻(唱は建造中のため、正確には二隻)しか存在していない。

・戦艦:
 軍艦の中でも特殊なケースである。
 まず、基本は旧国家名(銀河戦国時代の各星系国家名を指す)がその名となるが、そこに次のような規則が加わる。
 一。『大和』、『武蔵』、『信濃』、『尾張』は、各方面軍旗艦に割り当てられ、その名を継承する。(*1)
 二。『長門』、『陸奥』、『伊勢』、『日向』、『扶桑』、『山城』、『周防』、『紀伊』、『相模』、『摂津』は各艦隊の旗艦に割り当てられ、その名を継承する。。(*2)(*3)
 三。上記以外は特に継承する必要はない(継承しない必要もない)。

*1:総じて、四大戦艦と呼ばれる。
*2:総じて、十戦艦(読み:じっせんかん)と呼ばれる。
*3:四大戦艦、十戦艦を合わせて、十四列艦(読み:じゅうしれつかん)と呼ばれる。

■汎銀河連合宇宙軍組織図

総司令部(*1)
  統合参謀本部(*2)
  統合管制本部(*3)
    第一方面軍:銀河内周方面艦隊(旗艦:戦艦『八代目大和』)(*4)
       第一艦隊(旗艦:戦艦『八代目大和』――兼任)
       第二艦隊(旗艦:戦艦『六代目長門』)
       第三艦隊(旗艦:戦艦『九代目陸奥』)
       第四艦隊(旗艦:戦艦『九代目伊勢』)
       第一補給艦隊(旗艦:機動要塞『ハルカ』)
       教育艦隊(旗艦:攻撃空母『雲竜』。ポケット戦艦『響』仮所属)
    第二方面軍:銀河外周方面艦隊(旗艦:戦艦『七代目武蔵』)(*5)
       第五艦隊(旗艦:戦艦『七代目武蔵』――兼任。ポケット戦艦『音無』所属)
       第六艦隊(旗艦:戦艦『九代目日向』)
       第七艦隊(旗艦:戦艦『九代目扶桑』)
       第八艦隊(旗艦:戦艦『九代目山城』)
       第二補給艦隊(旗艦:機動要塞『カナタ』)
    第三方面軍:銀河第一遊撃艦隊(旗艦:戦艦『九代目信濃』)(*6)
       第九艦隊(旗艦:戦艦『九代目信濃』――兼任)
       第十艦隊(旗艦:戦艦『九代目周防』)
       第十一艦隊(旗艦:戦艦『九代目紀伊』)
       第三補給艦隊(旗艦:攻撃空母『白鳳』)
    第四方面軍:銀河第二遊撃艦隊(旗艦:戦艦『九代目尾張』)(*7)
       第十二艦隊(旗艦:戦艦『九代目尾張』――兼任)
       第十三艦隊(旗艦:戦艦『九代目相模』)
       第十四艦隊(旗艦:戦艦『九代目摂津』)
       第四補給艦隊(旗艦:攻撃空母『輝竜』)

*1:総司令部。文字通り、汎銀河連合宇宙軍の中核である。
*2:統合参謀本部。戦術、戦略の作戦立案を統括する。
*3:統合管制本部。各方面軍、艦隊の動きを管制している。他に、艦のハードウェア、ソフトウェア(すなわちエージェント)の整備、保守、運用、開発を担当している。

*4:銀河内周方面艦隊。銀河中央、ひいては汎銀河連合の中核を防衛する方面軍。最外周ギリギリに惑星地球が含まれていたりする。普段は惑星カンナ衛星軌道上にほぼ八割が駐留している。
*5:銀河外周方面艦隊。銀河外周を警備する方面軍。半数が銀河外周を航行し、残りの半数が惑星ヨロンに駐留している。
*6:銀河第一遊撃艦隊。銀河内周に点在して駐留、航行し、有事の際に即行動が取れる方面軍。比較的平和な現在の汎銀河連合といえど、事件事故は耐えないため、本方面軍が最も多忙であると言われている。
*7:銀河第二遊撃艦隊。銀河外周に点在して駐留、航行し、有事の際に即行動が取れる方面軍。こちらは先行部隊とも言える第一遊撃艦隊とちがい、銀河外周方面艦隊をカバーする役割が多い。


■音無級ポケット戦艦一覧
一番艦:『音無(おとなし)』(銀河外周方面艦隊所属)
二番艦:『響(ひびき)』(教育艦隊仮配属。公試中)
三番艦:『唱(となえ)』(艦体、エージェント共に建造、育成中)
四番艦以降は現在計画中。

■響について
・艦種:ポケット戦艦
・所属:未定(現在公試中)
・認識番号:LBB-3257
・外見年齢:12歳
・実年齢:半年とちょっと
・階級:大佐(ただし演習時限定)

・備考:エージェントとしてみても、生まれて間もない。

・口調に関する説明:
 響の口調は、外見年齢相当の口調と、事務的な丁寧語の二つをランダムに使うが、これは彼女のメンタルな部分、いわゆるソフトウェアが未成熟なためである。基本的に、年相応の口調が彼女オリジナル、丁寧調が『音無』級起動時の基本的なものであると判断出来る。

■雲竜について
・艦種:攻撃空母
・所属:教育艦隊(旗艦)
・認識番号:TCV-2085
・外見年齢:不明
・実年齢:65歳
・階級:少将

・備考:口調はきわめて軍人的だが、話す内容がきわめて自由奔放。ただし、エージェントとしても、教育者としてもきわめて優秀。

・外見に関する説明:
 元々は三十代前半の筋骨隆々かつ精悍な姿だった(らしい)のだが、教育艦隊に転属する際に今の姿に変貌を遂げる。その理由については不明。

■現四大戦艦エージェントについて。

 ☆特に記載されていない場合女性である。

 ・『八代目大和』:大将。第一方面軍旗艦兼第一艦隊旗艦であり、汎銀河連合宇宙軍の総旗艦でもある。性格は大人しいが、物事を迅速にこなす能力に長けている。外見年齢20歳。

 ・『七代目武蔵』:大将。第二方面軍旗艦兼第五艦隊旗艦。現四大戦艦の最古参。雲竜と知り合い。さっぱりとした性格で、麾下の面倒見が良く、方面軍を問わずファンが多い(響もファンの一人)。有事の際は必要であれば即断即決で戦闘を行う八代目大和に対し、戦闘を極力嫌う傾向がある。しかし、戦闘不可避となると、四大の中で最も勇猛果敢なところをみせる。外見年齢18歳。

 ・『九代目信濃』:大将。第三方面軍旗艦兼第九艦隊旗艦。「忙しい」が口癖。始終せかせかとしているように見えるが、仕事の内容は完璧。同期の九代目尾張と仲がよい。外見年齢23歳。

 ・『九代目尾張』:大将。第四方面軍旗艦兼第十二艦隊旗艦。豊かで綺麗な髪を持つのんびりとした性格。しかし四大一の先見の明を持つ。同期の九代目信濃と仲がよい。外見年齢23歳。

■その他の著名人

・ゲンイチロウ=葉山:元帥。現半銀河連合宇宙軍最高司令長官。第一方面軍及び第一艦隊司令兼任。雲竜の元艦長で、提督になってからは自らの艦隊の旗艦として雲竜に座乗していたが、最高司令長官になり、雲竜が転属して教育艦隊にいる現在は、最高司令長官の慣例通り、八代目『大和』に座乗している。兵にもエージェントにも好かれている。55歳。

・ロバート=V=朝比奈:大将。参謀総長。若くして統合参謀本部を上り詰めた秀才。そう言うタイプには珍しく、冷たくは見えない。30歳。

・スノウ=O=スカイウォーカー:技術中将。汎銀河連合宇宙軍統合管制本部技術工廠総監(軍技術系のトップ)。心理学修士。通称SOS中将。響の生みの親で、優秀なエージェントを多く生み出している。最新技術に精通する一方、クラシカルな趣味を併せ持つ。43歳。

・A=B=ヘンリー:中将。教育艦隊司令。非常に優秀な指揮官だが、筋金の通ったロリコン。雲竜の上司で悪友。40歳。教育艦隊司令になった(実は申請した)理由は、
「女子中学生とか、好きだからー!」

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