2st125cc:

最も非力。最も軽量。無理してパワーを出しているので、エンジンは高回転でだけまともにパワーが出るようにつくってある。スピードを落としたらエンジン回転は下がってしまうわけだから、再加速が困難。スピードが落ちてもパワーを引き出すべく半クラッチを使ってエンジン回転を常に高回転にキープしないといけない。クラッチレバーを握る左手が疲れると極端に遅くなる。


「あともう少しパワーがあったら」と思わせる程度のパワーなのがみそ。慣れればアマチュアレベルでもエンジンのポテンシャルを引き出せるので、「オレ様がこのマシンを速く走らせているのだ!(~.~)」という陶酔を味わいやすい。逆にそのぶん常に気を張って走らないと、ちっとも速くない。


エンジンブレーキがほとんどきかないのが特徴で、軽量だしパワーもないことから激しい加減速が発生せず、ある意味疲れにくい。一般的にはジャンプの連続する区間が有利。エンジン特性上(なめらかに回りすぎる)、タイヤは空転しやすい。MXの入門はまず2st125ccから。: