MXレース観戦ガイド
初めてレースを見る方や車やバイクに興味のない方は、「2st」とか「125cc」とか言われても「?」らしい。
ん〜、もったいない!
多種多様なマシンが走っていることを知れば、観戦の面白味も倍増です。
ちゅうことで、くどい私が解説!(笑)
ただしあくまで私観なので、信じきったらダメよん。
一言でMXレース(モトクロスレースと読んでね)と言っても、その日の参加者全員が一度に走る訳ではなく、参加者のレベル別に分けて行いますし、同じレベルのライダーでも使うバイクのエンジンの大きさによってこれまた別々に走ります。
参加者のレベル分けに関しては、ワンダーエナジーさんのHPに分りやすい解説がありますので、そちらを見て下さい。
で、ここでは使うバイクによるクラス分けについてもう少し詳しく解説します。
例として私がレースに出るとしましょう。
私のレベルは国際B級(以下IBと略)なので、バイクさえ持ってれば次の3クラスに出場可能です。
IB125cc
IB250cc
IBオープン
125ccとか言うのはバイクのエンジンの大きさのことです。当然エンジンのパワーは125ccより250ccの方が大きいです。でも見た目はほとんどいっしょ。「IB125cc」っていうクラスには、125ccのバイクを持ってないと出れません。もちろん、「IB250cc」っていうクラスには、250ccのバイクを持ってないと出れません。、
オープンってのは、「何でもアリ」って意味です。つまり125ccのバイクでも250ccのバイクでも、どちらで出てもよい。
もし私が125ccのバイクしか持ってなければ、出場可能なのは「IB125cc」と「IBオープン」の2つだけということになります。
これだけ。
ところが。
数年前まではこれだけ知ってれば十分だったのですが、21世紀に入った頃からややこしくなってきました。
エンジンの大きさは250ccのくせに、パワーは125ccぐらいしかないというマシンが現れたのです。
なんでまたそんなもんが?
ん〜、一言では説明できません。後で詳しく説明します。
ともかく、そういうマシンが現れたのです。となると、250ccとはいえ、パワーは従来のマシンの125ccぐらいしかないのなら、250ccのクラスで走るのは酷です。じゃあ125ccといっしょに走りましょうとなりました。つまり「IB125ccクラス」なのに出てるマシンは125ccと250ccの両方。
じゃあ、「IB125ccクラス」って呼ぶのはおかしいじゃん!
そうです、おかしいです。でも、ここ数年のことなので現在はまだ、従来からあるマシンを基準にして相変わらず「IB125ccクラス」と呼んでいます。
これと同じことが「IB250ccクラス」にもおきています。エンジンの大きさは450ccのくせに、パワーは250ccぐらいしかないというマシンが現れたのです。じゃあ250ccといっしょに走りましょうと。
じゃあ、IBオープンは? そうです。もうホントになんでもアリです。従来の125と従来の250に加え、新型の250、新型の450、この4つが混ぜこぜで走ります。ある意味最も面白いクラスになっています。
これら4つのマシンは、それぞれに長所短所があり、一概にどれが一番速いというようなものではありません。何台ものバイクを持っているライダーならば、その中で自分と最も相性がよいバイク持ってきて出場します。
というわけで本題。4つのマシンの違い。
従来の125cc:
2st125ccと呼びます。ツースト125シーシーね。2stとは2ストロークの略です。エンジンが爆発してから次に爆発するまでの行程(ストローク)が2つだからです。1つの行程にはエンジンが1/2回転することを要します。ということは、2st125ccは1回転毎に125ccの燃料が爆発することになります。
構造が単純なため軽量なのが2stの最大の利点。
エンジン音は「ファー、パイーン」てな感じ。
見分け方その1(排気パイプの違い・・・ただのパイプでない)
見分け方その2(エンジン搭載角度・・・前傾してる。エンジンの前のフレームも前傾してる)
従来の250cc:
2st250ccと呼びます。ツースト250シーシーね。2stですから、1回転毎に250ccの燃料が爆発することになります。当然パワーは2st125ccの2倍になります。(実際は2倍ではないですが)
2stだからやはりハイパワーのわりには軽量。
エンジン音は「ベベーン」てな感じ。
見分け方その1(排気パイプの違い・・・ただのパイプでない)
見分け方その2(エンジン搭載角度・・・前傾してない。エンジンの斜前下のフレームも前傾してない)
新型の250cc:
4st250ccと呼びます。フォースト250シーシーね。4stとは4ストロークの略です。エンジンが爆発してから次に爆発するまでの行程が4つだからです。1つの行程にエンジンが1/2回転することを要するのは2stと同じです。ということは、4st250ccは2回転してはじめて250ccの燃料が1回爆発することになります。よって2st125ccの2倍の大きさがあるにも関わらずパワーは同じくらいしかないのであります。
低回転でもパワーがあり、しかもタイヤが空転しにくいのが4stの利点。
エンジン音は「トトトトトト、バオーン」てな感じ。
見分け方その1(排気パイプの違い・・・ただのパイプ)
見分け方その2(見分けられません・・・じゃあ書くな)
新型の450cc:
4st450ccと呼びます。フォースト450シーシーね。4stですから2回転してはじめて450ccの燃料ガスが1回爆発することになります。よって、4st250ccの2倍近いパワーが出ますし、2st250ccと比べると同じぐらいのパワーしかないことになります。
4stだからやはり低回転でもパワーがあり、しかもタイヤが空転しにくいが・・・。
エンジン音は4st250とほぼ同じ。聞き分けられるようになったらいっちょまえ。(私はわかりゃん)
見分け方その1(排気パイプの違い・・・ただのパイプ)
見分け方その2(見分けられません・・・じゃあ書くな)
おっと、面白くない内容になりましたね。
すんません、本当の本題は次。
見どころは? 乗ったらどう違うの?
2st125cc:
もしスタートで前に出れたら万歳!。(笑)
下りやコーナーの入口で抜きにかかる。
エンジン音がしょぼくなってきたら、ライダーはヘルメットの中で半泣きになっている。
エンストしてもあまり心配しなくてよい。というより、エンストしにくい。
さらに詳しい解説
2st250cc:
スタートで前に出る可能性大。長い登りのストレートで、後半伸びる。うそみたいに飛ぶことがある。
エンストしにくいが、したらいまいちかけにくい。
後半疲れると無様。(暴走する恐れがある)
さらに詳しい解説
4st250cc:
スタートで前に出る可能性大。しかし、うるさいわりには速くない。
平らで滑り易いコーナーが得意。
ライダーは常にエンストの恐怖と格闘。スピードの落ちるコーナーが得意だが、しかし同時にエンストもしやすい。特に下り後の小さなコーナーでエンストしやすい。エンストしたら絶望的。
さらに詳しい解説
4st450cc:
スタートで前に出れなかったら、ほとんどもう出番はない。その後も長い登りのストレート以外、いいところがない。
あとは後半の持続力に期待。
ライダーは常にエンストの恐怖と格闘。下り後の小さなコーナーでエンストしやすい。エンストしたらもう終り。
さらに詳しい解説
あ〜、くどい。くどすぎる。
誰かもっとうまく説明してー!
ちなみに私が乗っているのは2st125cc。
なぜかって?
もっともエキサイティングだからよん
(~.~)
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